1993.9

北海道

 

前年に友人二人と8月に北海道をハイスピードで廻っているので、今回は単独バイクツーリングで、のんびり気ままに廻わろうと思います。ちょっとテントで過ごすのは寒いかと思ったのですが、ハイシーズン終了間際の9月に、できれば現地で、同じ単独ライダーを見つけて、一緒にツーリングできればかっこいいなと思いつつ(北海道では、ツーリングライダーどうしが、気軽にコミュニケーションを取り合う環境が整っています。)、フェリー出港地の敦賀に向けて出発です。本編も11年前で、写真を見て必死に思い出したもので、間違いがありましたら勘弁してください。

 

敦賀

2回目ですから要領が判っているので、フェリーに乗リ込むのは2番目でした。1番手は名古屋ナンバーのバイク、その後、その人は何とベッドがすぐ近くでしたので、話が弾んで、ルートもだいたい同じだったので、着いたらしばらくは一緒に廻ることになりました。(以降A氏)

 

小樽〜富良野

小樽に早朝到着、まずは富良野へバイクでGO!前回は通過しただけだったので、今回は一日ゆっくり”北の国から”を満喫します。富良野駅では、なんとBGMが”あ〜あ〜・・・る、る、る、る〜る。 music by さだまさし”で、しかもずっと流れています。期待に反して、これと言って富良野では印象に残る点はありませんでした。

 

富良野〜層雲峡〜おけと湖

富良野を早朝出発し、美瑛を通過する時の朝靄の中の景色がすばらしかったです。途中層雲峡などで寄り道をしながら、おけと湖脇の置戸鹿ノ子キャンプ場に到着。早速テントを張り(もちろん貸切状態)、近くの町に晩御飯の買出しに行きます。お店ではおばちゃんが気前よく野菜をたっぷりサービスしてくれました。がよく出るそうなので、おびえながら翌日を迎えます。

 

 

 

釣り・温泉

今日はA氏のキャンプ場のすぐ脇の常呂川で、釣りをするという希望に一日付き合います。何も考えずのんびり過ごすのも今回の目的で、苦手ではないので苦になりません。今から考えると、目の前で渓魚を釣るのをじっと見ている自分がいるのが信じられません(詳しくは当サイトを参照ください。)。多分チビイワナだったと思いますが、A氏は2匹釣り上げて満足そうでした。その後近くの温泉に行ったりしていると、雨が降り出してきたので、テントをそのまま炊事場に非難して夜宴を始めます。この日は東京から来たサラリーマンと3人で貸切です。A氏はイワナをおいしそうに食べていました。

 

  

 

おけと湖〜美幌峠〜裏魔周〜釧路湿原

翌日は秋晴れの中、美幌峠を目指します。ここからの屈斜路湖などの眺めは最高です。次に摩周湖を裏魔周展望台から観光して釧路湿原を目指します。天気がすごく良く、あちこちで道草して、北海道の大自然が写真に収めてありました。ちなみに幸運にも、摩周湖は2年連続で晴れでした。釧路湿原はずれの塘路元村キャンプ場で1泊します。番外1〜前年にこの近辺にある、雌阿寒岳の西側にあるオンネトーという湖に行きましたが、その水の綺麗なことに感動しました。また天候によっては、エメラルドグリーンに見えることもあるそうなので、お勧めします。

 

 

釧路湿原〜きりたっぷ岬〜開陽台〜中標津

細岡展望台で釧路湿原を観光して、きりたっぷ岬を目指します。記憶があまりないのもありますが、のんびり過ごすと言いながら、ハイペースで廻ってるじゃんと思いました?違うんですよ、日の出と共に起き、一日走るとかなりの距離とはいえ、北海道はこんなに走れてしまうのです。ちなみに前年は、一日で南の小樽〜最北端の稚内まで走ってしまいました。きりたっぷ岬で昼食を取ると、A氏とここで分かれることになりました(ケンカじゃないですよ。)。午後は一気に開陽台を目指して、初の単独ツーリングでかなり飛ばします(180kmに挑戦しました。)。開陽台は360°のパノラマが楽しめますが、途中の開陽台北十九号という、地平線まで道が伸びている景色も見てきたので、ここではあまり感動しませんでした。中標津の緑ヶ丘森林公園林間キャンプ場で1泊します。

 

中標津〜知床峠〜カムイワッカの滝〜知床五湖〜斜里

今日は知床半島を目指します。早速、国後島が見える海岸に注ぐ標津川でなんと・・・鮭の遡上が見えます。今は9月ですが、まさか見ることが出来るとは思ってなかったので、感動しました。しかしその数の凄いこと、熊が手で弾き出すのも、うなずけます。その後あちこちの川で遡上しているのが見えました。

知床峠を快適にツーリングしていると、観光客が餌をよくあげているのもあり、野生のキツネが平気で寄ってきます。

そして、前回に行けなっかったカムイワッカの滝です。ここは滝(川)が温泉(温水)になっていて、実際に滝の下で入ることが出来ます。バイクは途中までしか行けないので、止めて歩いていきます。ここで東京から来た美容師のライダーとしばし談笑。温泉に着き、あまりのうれしさに飛び込むと・・・足が着かない、温泉でおぼれそうになり、しかも衣服着用不可なので、周りに笑われてしまいました。

その後知床五湖(すばらしい所でここもお勧めです。)を観光して、斜里の知る人ぞ知る、ジャガイモ亭に1泊します。

ここは大学の先輩も訪れており、是非行くように言われていましたが、自分の印象はあまり良くありませんでした。というのは、晩御飯はジャガイモをひたすら食べないと(まさにジャガイモ亭)、仲間ハズレにされそうなのです。マジで半端じゃなくすごい量で、少食の自分には久々の苦痛でした。それにずっと居座っている連中の、考え方の偏屈なこと極まりなく、話を聞いているのがまた苦痛でしたので、いつ眠りに行こうかと、ずっとタイミングを計っていました。ここが好きな人には申し訳ありませんが、連泊して知床でのんびりしようと思ったのが、嫌になってしまい、翌日早朝に出発しました。

BUT知床周辺は本当に最高ですよ!番外2〜前年に羅臼の奥にあるセセキ温泉と言う、海岸に湧く温泉で、満潮時には沈んでしまいますが、後ろには国後島と太平洋を見渡せますので最高です。推測ですが”北の国最終回”ではここの温泉が使われていたと思います。

 

斜里〜能取湖〜サロマ湖

オホーツク海沿いを北上して能取湖に到着、ここは9月には深紅色に染まるサンゴ群生地で、かなりきれいですよ。

前回も来たサロマ湖の岬の先にある、キムアネップキャンプ場で1泊することにしました。ここでなんとカムイワッカの滝で一緒になった。東京の美容師ライダーとバッタリ会ったので、酒はあまり飲めない自分ですが、話が盛り上がってかなり飲んでしまいした。というのも最近急に北海道の冷え込みが厳しくなり、軽装備でしたので、かなり寒くてなかなか寝付けなく、お酒の力を借りるのです。寝てしまえば寒くても疲れているので、日の出前まではグッスリです。

 

サロマ湖〜朱鞠内湖

この日は朱鞠内湖へ到着して、以降あまり記憶が無いですが、唯一日本海に沈む夕日を見たくて、霧立峠を越えて日本海へ走り、真っ暗の中、朱鞠内湖畔キャンプ場に帰ってきたのは覚えています。その日の夜久しぶりに雨が降り、ただでさえ寒いのに、かなり冷え込み、冗談抜きで人間なんか自然が相手だと簡単に死ねる!と思いました。結局ほとんど眠らず朝を迎えました。ほんとにヤバイと思ったのですが、雨の中、夜何処も行くわけにも行きませんでしたから、気合で乗り切りました。

 

朱鞠内湖〜何処かのホテル

帰りのフェリーに乗る為小樽へ向かいますが、昨夜のことや、この日は一日雨のこともあり、最後の夜ぐらい贅沢しようと、札幌近郊のホテルに泊まることにします。これがなんと満員で、何とか宴会部屋に特別頼み込んで泊めてもらいました。暖かいお風呂、食事最高でした。

 

ホテル〜小樽

小樽に着くと最後の日をブラブラのんびり歩いて過ごし、夜、敦賀に向けてフェリーで出発します。

 

北海道は〜寒かったぞ〜 の一言

 

 

←TOP